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2003年12月18日
株式会社データ総研 代表取締役会長 椿 正明 |
DOAすなわちデータ中心アプローチは、堀内一氏によりData Oriented Approachとして命名されたものである。欧米ではDead
On Arrival として不吉な意味を持つので、英文ではDCA(Data Centric Approach)を使うべきである。分かってはいたが、日本ではすでに定着しているということでDOA、それもより進化したと言う意味を込めてDOA+コンソーシアムとした。
データ中心アプローチとは、「データ/データベースを中心に据え、その周辺に処理/プログラムを配置して考えるべきである」というデータ処理アーキテクチャに関する考え方であり、それまでのプログラム/処理中心の考え方を否定するものである。
コンピュータが登場し、プログラムを活用することにより、大量のデータ処理や、繰り返し演算などが、素早く間違いなく行われ、想像を超えた合理化が行われたので、プログラム/処理中心の考え方が一般化したのは、自然な成り行きであった。しかし処理結果は人間が見てそれで終わりになるものでなく、次の処理の入力として使われる。そこでこれをファイル−インターフェースファイル−にストアし、別のプログラムに渡すことになり、バケツリレーのアーキテクチャが登場した。
この場合間もなく、作られたファイルがn個のプログラムから参照され、また1つのプログラムがm個のファイルを参照するようになり、インターフェースファイルのスパゲッティができてきた。そうすると、ひとつのプログラムの変更がインターフェースファイルを介してどこまでも伝播し、大変な混乱を引き起こす恐れが生ずる。これを未然に防ぐためにまずはデータベースを設計し、プログラムはデータベースとのみ接点を持ち、他プログラムとは直接接点を持たないようにする、これがDOAの考え方である。
データベース設計に当たっては各アプリケーションのインターフェース仕様を持ち寄り、調整する。データベースはファイルであるから、もとよりデータストアの機能を持つが、それよりも各プログラムが通信する場を提供する機能の方が、重要に見える。このインターフェースのための場をまず決め、プログラムはこれを前提に設計し、また必要とあらば随時変更する。これがDOAの考え方である。したがって「DOAとはインターフェース先行アプローチ」と言うことができよう。この間の事情を私は「個体間通信は通信場通信に進化する」と言っている。
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